福祉用具の選択ポイント!車いすはレンタルと購入どちらがよい?

公開日:2023/11/15  最終更新日:2023/09/27

選択

この記事では、福祉用具の選択ポイントや車いすはレンタルと購入どちらがよいか、気を付けたい注意点や介護保険が適用可能か解説します。車いすは用途や使用期間や身体状況によっては、購入よりレンタルの方が大きなメリットが得られる場合があります。この記事が、車いす購入やレンタルを検討中の方の参考になれば幸いです。

使い方や期間によって選ぶ!車いすのレンタルと購入の違い

車いすが必要な状況になったとき、購入かレンタルするか悩まれる方も多いでしょう。車いすは一部介護保険の適用となりますが、介護保険対象年齢ではない場合や、対象の介護度ではない場合は、全額自己負担でのレンタルとなるため、購入した方が安く済む場合があります。

自分仕様にカスタマイズできるため、レンタルより自由度が高いのが特徴です。レンタルの場合が傷や汚れを気にしますが購入なら心配はありません。疾患によってリハビリが有効で車いすが不要になる場合や、病状の進行が予測され、短期間での車いすのモデルチェンジが予想される場合は、レンタルの方がコスト的に良いでしょう。

購入とレンタルの大きな違いは、不要になった際の処理方法にもあります。レンタルの場合は、返却すれば良いので処分方法や保管場所に悩むことはありません。購入した場合は、家庭内での保管場所の確保が必須となります

寄贈を検討される家庭もあります。車いす購入とレンタルの違いを考慮して、利用者の身体状況と使用期間の見通しをある程度予測してどちらか選択されると良いでしょう。介護保険を利用せずに業者からレンタルすると全額自己負担となるため注意が必要です。

車いすレンタルは、地域の社会福祉協議会でも取り扱っているところがありますので、使用される期間や料金を含め相談されると良いでしょう。地域によっては利用者が多く、エントリーしていても順番が回ってこないところもあります。

車いすのレンタルには介護保険が適用できる

介護保険適用で車いすレンタルを希望する場合は、介護保険申請しましょう。介護保険制度は40歳以上の国民が納める保険料と税金で運営されており、要介護状態になったときに、自立した生活が送れるよう支援する制度です。

サービスを受けられるのは、65歳以上の方と、40歳から64歳で特定の疾患より介護が必要と認められた方です。介護保険で要介護2から5の方がレンタルできる福祉用具13品目の中に、車いすや車いす付属品も含まれています。

介護保険適用外(要支援1・2、要介護1の方)で車いすレンタルを希望される場合、医師に相談し、福祉用具が必要と判断され、市区町村に届けを出し認められた場合、特例給付の対象となりレンタル利用できます。介護度が対象ではなくても特例給付のような救済措置がありますので、あきらめず市区町村の手順に沿って申請してみましょう。

負担する費用は、介護保険負担割合によって異なりますが、介助用車いすならリーズナブルなもので、月額400円(介護保険1割負担の場合)から高価なもので月額800円(介護保険1割負担の場合)程度です。

介護保険でレンタルするときは、担当ケアマネージャーがケアプランを作成して、レンタル業者を選びます。どのタイプが良いか試乗できる業者もあるため、どのようなタイプが良いか試しましょう。自分に合った車いすが見つかったら契約します。納品されレンタル開始といった流れです。

車いすをレンタルするメリットと気を付けたい注意点

車いすレンタルのメリットは、初期費用がかからないことです。購入の場合、車いすの種類によっては、数万単位でまとまった費用がかかります。身体機能の改善が見込まれる場合にはレンタルの方がおすすめです。

レンタル業者には、福祉用具専門相談員が在籍し、定期的にメンテナンスしてくれるので、現在の身体状況に応じた適切な車いすが使用できます。家庭で使用する場合、利用者だけでなく介助者にも合う車いすが必要で、専門業者では多数品揃えがある中から、生活に合わせた車いすが選べます。

座り心地の良さも重要で、体重の増減で座り心地が大きく変化する場合もあります。

そのようなときには、車いすの変更や付属のクッションを提案してくれるなどレンタルならではのサービスがあります。毎日車いすを使用していると、故障や不具合が出てくることもあります。

そのような状況になった場合、すぐに対応可能かも事前に情報収集しておきましょう。サポートセンターを設置している業者は増えており、365日対応の業者もあります。家庭内で介護サービスを導入しながら勤務している方にとっては、いつでも相談できる安心感は大きなものです。

介護離職される方も多い現状ですが、365日サービスがあれば仕事を抜けて対応しないといけないといった不安も解消されます。

まとめ

いかがだったでしょうか、車いすはレンタル、購入いずれも可能です。用途や病状に合わせてメリットの大きい方で選択すると良いでしょう。福祉用具の選択で自立度が大きく変化します。車いすの選び方は専門スタッフが常駐し、レンタルや購入後のアフターサービスを定期的に実施し、トラブル時には早急に対応してくれる会社を選ばれると良いでしょう。

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