自立のサポートに役立つ!歩行補助杖の選び方と種類を解説

公開日:2024/01/15  最終更新日:2023/09/27

 

歩行補助杖

この記事では、歩行補助杖の選び方と種類について解説します。杖を使用し安定して歩行が可能になると、自負心が芽生え外出してみよう、リハビリを頑張ってみようなどと意欲的に過ごせます。杖歩行は身体を支え、ふらつきを抑制できるので、安全を確保し転倒を予防します。この記事が、歩行補助杖の利用を検討される方の参考になれば幸いです。

自立をサポートするための歩行補助杖とは

歩行補助杖とは、歩行が不安定な方や転倒予防、足腰保護を目的として使用されます。安心して歩行できる歩行補助杖は、自立した生活をサポートするための重要なツールです。利用者にとっては日常生活動作がスムーズに行えます。

歩行補助杖を使用するメリットは、行動範囲も増え、生活が意欲的になり活動時間が長くなる、外出の機会が増えることです。自立した生活が出来るようになると、気兼ねなく生活できて自分のペースで生活しやすくなると言われていて、QOL向上が期待できます。

介助者も、利用者の自立度が高くなると介助量が減って、身体的精神的な負担が軽減されるでしょう。心に余裕が出来てコミュニケーションが充実する、時間が有効に使えるといった、両者に大きなメリットがあります。種類の多さや、形状の選択に迷われる方もいるでしょう。

用途も身体状況によって異なるため、利用を検討される場合は、福祉用具専門相談員やケアマネージャーリハビリ中であれば、理学療法士や医師に相談し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

歩行補助杖は、介護保険対象となる福祉用具ですが、対象外となる物(T字杖等)もあるので、ケアマネージャーに相談すると良いでしょう。費用は介護保険負担割合に応じて異なります。

多様なニーズに対応!歩行補助杖の種類と特徴

歩行補助杖には、T字杖、ロフストランドクラッチ、松葉杖、多脚杖(多点杖)と用途に合わせた杖があります。一本杖は町でもよく目にするタイプのもので、T字杖とも呼ばれることもあります。色やデザインを選べ、折りたたみや伸縮機能のついた利便性の高い形状のものもあります。

重さも軽量設計のものが多いのが特徴です。T字杖は、少しの支えがあれば歩行可能な方が対象です。杖に体重をかけないと歩行困難な方、手に痛みがある方には不向きな設計です。特殊杖に分類されるロフストランドクラッチは、杖の上部に腕を通す輪が付いています。

輪の下にはグリップが付いていて体を支えます。しっかり身体を支えられるので体重をかけやすく、歩行も安定します。麻痺や手に痛みがあり、握力が弱い人でも2点で体を支えるため、安心して使用できるのが特徴です。

多点杖は、地面と接する杖の先端が3本から4本に分かれています。地面との接地点が複数になっているため、体重をかけても倒れにくい特徴があります。体重をかけないと歩行が安定しない方、筋力低下している方、歩行訓練中の方が対象になります。

階段では使用困難となりますから、注意が必要です。平坦な場所での使用がおすすめです。杖先端が複数点で接地面に幅がとられる形状になっているため、階段や屋外で使用する場合は、転倒リスクがありますので注意しましょう。

杖歩行が困難になってきた場合には、4脚構造の歩行器もありますので、杖が使用できなくなっても歩行する手段はありますので、福祉用具専門相談員に相談してください。安全第一で利用を考えましょう。

歩行補助杖の選び方と最適な選択のポイント

歩行補助杖の選び方については、まずは業者に依頼して、合ったものを複数だしてもらい試用しましょう。実際に使ってみたら重さが合わないなどの不具合が無いように、利用前にお試しで使わせてもらえる会社を選ぶことをおすすめします。

最適な選択ポイントは、無理なく使用できる重さの杖で丈夫なモノを選びましょう。重さが負担になるような杖は、しっかり身体を支えられないため危険です。グリップの握りやすさや手にフィットするかも大切です。

形状や素材を変えたらピッタリフィットすることもあります。自分の身長に応じた長さの杖を使用しましょう。杖の長さを計算する方法があり、参考までに記載します。「身長÷2+2~3cm」つまり、身長150cmで計算すると77~73cmです。

杖の合わせ方は、ほかにも肘を曲げたときに30度の角度になる位置を基準にすることもありますが実際に手に取って使いやすいものを選びましょう。

身体の特徴に応じたものが良いとされていますが、自分の身体能力を俯瞰して評価するのは難しいので、福祉用具専門相談員やリハビリの際に担当にアドバイスを求めましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。歩行補助杖の種類と選び方、最適な選択ポイントについて、この記事で解説しました。歩行は自立した生活を送るための重要な要素で、歩行補助杖は生活を支えるパートナーです。自立した生活が送れると自分のペースで暮らしやすくなります。また、介助者の負担軽減にもなります。アドバイスを受けながら、自分の身体に合ったものを選び意欲的な生活が送れるよう祈っています。

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